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耐震基準とは?新耐震基準と旧耐震基準の違いも解説!
- 2024.7.24
中古住宅の購入を検討している方にとって、住宅の耐震性は非常に重要なポイントです。
新耐震基準と旧耐震基準の違いが理解できず、不安を感じることもあるでしょう。
この記事では、耐震基準の基礎知識と新耐震基準と旧耐震基準の違いについて解説します。
□耐震基準とは
耐震基準は、建物が地震に対して安全であることを確保するための最低限の基準です。
建築基準法に基づいて定められており、地震時に命を守ることを目的としています。
耐震基準は年々厳格化されており、新築住宅は最新の基準に沿って建設されます。
1: 耐震基準の目的
耐震基準は、主に大地震時に建物が倒壊せず、住人の命を守ることを目的としています。
これは、建物自体の保護ではなく、命や健康、財産を守るための基準です。
2: 耐震等級との違い
耐震等級は、建物の耐震性能を示す指標であり、品確法(住宅品質確保促進法)に基づく住宅性能表示制度の一環として定められます。
耐震等級は1から3までの3段階に分かれており、等級が高いほど耐震性が高いことを示します。
3: 耐震基準の進化
耐震基準は、過去の大地震の経験を基に改訂されてきました。
特に1981年の新耐震基準の施行以降、建物の耐震性能は大幅に向上しています。
これにより、中古住宅を購入する際には、建築年代に注意を払うことが重要です。
□新耐震基準と旧耐震基準の違いを比較!
新耐震基準(1981年以降)と旧耐震基準(1981年以前)には、耐震強度や構造計算の方法に大きな違いがあります。
これらの違いを理解することで、中古住宅の選択において重要な判断ができます。
1: 耐震強度の違い
旧耐震基準では、中規模の地震(震度5強程度)で家屋が倒壊しないことが求められていましたが、大規模な地震(震度6強~7程度)については規定がありませんでした。
一方、新耐震基準では、構造計算の方法として許容応力度計算と保有水平耐力計算が導入され、より厳格な耐震強度が求められています。
2: 住宅ローン控除の適用
新耐震基準に適合する住宅は、住宅ローン控除の適用を受けやすくなります。
これは、住宅購入における大きなメリットであり、新耐震基準に適合する中古住宅を選ぶ際の重要なポイントです。
3: 中古住宅購入時の注意点
中古住宅を購入する際には、建築年代を確認し、耐震基準に適合しているかどうかをチェックすることが重要です。
また、耐震診断を実施し、必要に応じて耐震補強を行うことも検討するべきです。
□まとめ
耐震基準は、住宅購入時の重要なポイントであり、特に中古住宅においては新耐震基準と旧耐震基準の違いを理解することが不可欠です。
新耐震基準に適合する住宅は、耐震強度が高く、住宅ローン控除の適用も受けやすいため、安心して購入できます。
中古住宅を選ぶ際には、耐震基準の確認とともに、耐震診断や補強の必要性を考慮し、安全な住まいを選択しましょう。
この記事を通じて、皆さんが安心して中古住宅を購入できるよう、参考になれば幸いです。
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