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ZEHの種類や補助金制度について解説します!
- 2024.8.18
ZEH住宅の購入を検討されている方の中には、環境問題に関心があり、賢くお得に家づくりをしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
ZEH住宅は、省エネ性能が高く、環境負荷の少ない住宅として注目されています。
しかし、ZEH住宅の種類や補助金制度は複雑で、自分にとって最適なZEH住宅選びや補助金の活用方法がわからない方も多いのではないでしょうか。
今回は、ZEHの種類と補償制度を解説します。
□ZEHの種類
ZEH住宅は、年間の消費エネルギー量をおおむね100%以上削減できる住宅のことです。
ZEH住宅には、いくつかの種類があり、それぞれに特徴や取得条件が異なります。
以下に、ZEH住宅の種類とその特徴を詳しく解説します。
1: ZEH
ZEHは、年間の一次エネルギー消費量を、省エネ基準からおおむね100%削減できる住宅です。
ZEHの取得には、断熱性能や省エネ設備の基準を満たす必要があります。
2: ZEH+
ZEH+は、ZEHよりもさらに省エネ性能の高い住宅です。
ZEH+では、一次エネルギー消費量を省エネ基準から25%削減することに加え、以下の項目を2つ以上クリアする必要があります。
・外皮性能の更なる強化:断熱性能を向上させ、UA値を地域区分ごとに基準値以下にすること
・高度エネルギーマネジメント:HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)を導入し、太陽光発電設備などの発電量を把握した上で、住宅内の暖冷房、給湯設備などを効率的に制御すること
・電気自動車を活用した自家消費の拡大措置:太陽光発電設備で発電した電力を電気自動車に充電したり、電気自動車と住宅間で電力を充放電したりできる設備を設置すること
3: ZEH Oriented
ZEH Orientedは、ZEHの要件を満たすことが困難な地域を考慮したモデルです。
ZEHでは、太陽光発電の導入が取得要件となっていますが、ZEH Orientedでは、太陽光による発電が難しいとされる都市部狭小地や低日射地域でも取得が可能です。
4: Nearly ZEH
Nearly ZEHは、ZEHの基準に準じた省エネ性能を持つ住宅です。
Nearly ZEHは、ZEHよりも省エネ性能が少し低くなりますが、ZEHと比べて初期費用を抑えられます。
5: Nearly ZEH+
Nearly ZEH+は、Nearly ZEHよりもさらに省エネ性能の高い住宅です。
Nearly ZEH+は、ZEH+と同じように、一次エネルギー消費量を省エネ基準から25%削減することに加え、ZEH+と同様の項目を2つ以上クリアする必要があります。
□ZEHの補助金制度
ZEH住宅の取得には、国や自治体から補助金が受けられる制度があります。
補助金制度を活用することで、ZEH住宅の取得費用を抑えられます。
1: ZEH支援事業
ZEH支援事業は、環境省が実施している補助金制度です。
ZEH支援事業では、ZEH、Nearly ZEH、ZEH Orientedの住宅を取得した場合に、最大55万円の補助金が受けられます。
ZEH+を取得した場合には、最大100万円の補助金が受けられます。
2: 次世代ZEH+実証事業
次世代ZEH+実証事業は、経済産業省が実施している補助金制度です。
次世代ZEH+実証事業では、ZEH+、Nearly ZEH+の住宅を取得した場合に、最大100万円の補助金が受けられます。
また、蓄電システム、V2H充電設備、燃料電池、太陽熱利用温水システムなどを導入した場合には、追加の補助金が受けられます。
3: 次世代HEMS+実証事業
次世代HEMS+実証事業は、経済産業省が実施している補助金制度です。
次世代HEMS+実証事業では、ZEH+、Nearly ZEH+の住宅を取得し、HEMSを導入した場合に、最大100万円の補助金が受けられます。
□まとめ
ZEH住宅には、ZEH、ZEH+、ZEH Oriented、Nearly ZEH、Nearly ZEH+の5つの種類があります。
それぞれに特徴や取得条件が異なるため、自分のニーズに合ったZEH住宅を選ぶことが重要です。
ZEH住宅の取得には、国や自治体から補助金が受けられる制度があります。
補助金制度を活用することで、ZEH住宅の取得費用を抑えられます。
ZEH住宅は、環境負荷の少ない、快適な住空間を実現する住宅です。
ZEH住宅の取得を検討している方は、ぜひ今回の記事を参考にして、自分に合ったZEH住宅選びと補助金の活用方法を見つけてください。
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