コラム

リビングに畳コーナーを設けることは、くつろぎの空間を演出するだけでなく、生活空間の多様化にも繋がります。
しかし、メリットとデメリット、そして導入前に検討すべき事項を十分に理解しておかなければ、後々後悔する可能性もあります。
今回は、リビング畳コーナーの導入を検討されている方が抱きやすい疑問や不安を解消するため、具体的な注意点や導入前のチェックポイントを解説します。

後悔のない選択をするために、ぜひ最後までお読みください。

リビングの畳コーナー導入によるメリットとデメリット

くつろぎと多機能性を実現するメリット

畳は、天然素材のい草の香りや温もりで、リラックス効果が期待できます。
フローリングと比べて柔らかく、お子様の遊び場やお昼寝スペースとしても安全です。
また、来客用のスペースや、家事スペース、ワークスペースなどのように、さまざまな用途に対応できる点が大きな魅力です。
防音効果も高く、周囲への騒音も軽減できます。

潜在的なデメリットと解決策

畳コーナーは、適切なサイズやデザインを選ばなければ、リビングとの調和をとることができず、圧迫感を与えてしまい、使い勝手が悪くなってしまう可能性があります。
また、天然素材の畳はカビやダニが発生しやすく、こまめな清掃やメンテナンスが必要です。
特に、小さなお子さんやペットがいるご家庭では、安全面にも配慮する必要があります。

フラットタイプはホコリが入りやすく、小上がりタイプは段差による転倒リスクや、ロボット掃除機が使えないというデメリットも存在します。
これらのデメリットを解消するためには、畳の種類や素材、適切な広さ、リビングデザインとの調和、収納とメンテナンスの計画を綿密に立てることが重要です。

リビング 畳 コーナー導入前に考えるべき5つのこと

畳の種類と素材選び

畳には、い草、和紙、樹脂など様々な種類があります。
それぞれの素材には、耐久性、メンテナンス性、価格、デザインなど、異なる特徴があります。

1.い草
天然素材の風合いが魅力ですが、カビやダニに弱く、メンテナンスが必要です。

2.和紙・樹脂
耐久性が高く、お手入れがしやすい反面、天然素材の風合いには劣ります。
ご自身のライフスタイルや好みに合わせて、最適な素材を選びましょう。

適切な畳コーナーの広さ

畳コーナーの広さは、用途によって大きく異なります。
お子様の遊び場として利用するなら2～3畳程度で十分ですが、来客用のスペースやワークスペースとして利用する場合は、4畳以上が必要となる場合もあります。
リビング全体の広さとのバランスも考慮し、使い勝手の良い広さを計画しましょう。

リビングデザインとの調和

畳コーナーは、リビング全体のデザインと調和するように計画することが大切です。
和モダンなデザインであれば、畳コーナーは自然なアクセントとなりますが、洋風のデザインの場合は、畳の素材や色、レイアウトなどを工夫する必要があります。
リビング全体の雰囲気を壊さないよう、慎重にデザインを選びましょう。

収納とメンテナンスの計画

畳コーナーは、用途に合わせて適切な収納を計画しましょう。
おもちゃや布団などの収納スペースを確保することで、常に清潔で快適な空間を保てます。
また、畳のメンテナンスについても考慮が必要です。
定期的な清掃や、必要に応じて畳の交換や張り替えなどの費用も、事前に把握しておきましょう。

将来的な使い勝手を考慮

畳コーナーは、お子様の成長やライフスタイルの変化に合わせて、使い方が変わる可能性があります。
将来的な使い勝手を考慮していくために、フレキシブルに対応できるような設計にすることが大切です。
例えば、コンセントの設置や、収納の配置などを工夫することにより、多様な用途に対応できるようになります。

まとめ

リビング畳コーナーは、くつろぎの空間や多様な用途に対応できる便利なスペースですが、導入前にメリット・デメリット、そして適切なサイズやデザイン、メンテナンスなどを十分に検討することが重要です。
畳の種類、広さ、デザイン、収納、将来的な使い勝手などを総合的に考慮し、ご自身のライフスタイルに最適な畳コーナーを計画しましょう。
計画段階での十分な検討をおこなうことは、理想のリビング空間を築く鍵となります。