COLUMN
コラム
築古の家で寒波対策家全体を暖める防寒術と場所別改善策
- 2025.12.24
冬の厳しい寒さは、特に築年数の経過した住宅では、室温の低下や冷え切った空気感として顕著に現れることがあります。
断熱性能の低さや、建物全体に及ぶ冷気の侵入は、日々の暮らしの質を大きく左右しかねません。
しかし、適切な対策を講じることで、これらの課題は克服可能であり、ご自宅の快適性を飛躍的に向上させることができます。
まずは無理なく始められることから、専門的な改修まで、段階を踏んで寒さの原因にアプローチし、冬でも暖かく心地よい住まいを実現しましょう。
築古家でもできる寒波を乗り切る家全体の防寒策
まずは手軽な対策で室温低下を防ぐ
築年数が経過した家でも、すぐに実行できる手軽な防寒策は数多く存在します。
最も効果的なのは、窓やドアといった開口部からの冷気の侵入と、室内の暖気の流出を物理的に遮断することです。
例えば、窓には断熱効果のある厚手のカーテンを設置し、夜間や不在時にはしっかりと閉めることで、外気の影響を軽減できます。
また、窓ガラスに断熱シートやプチプチ(気泡緩衝材)を貼るだけでも、一定の断熱効果が期待でき、結露の抑制にも繋がります。
床に敷くラグやカーペットも、床からの冷えを和らげるのに役立ちます。
さらに、暖房器具を使用する際は、風向きを工夫したり、サーキュレーターを併用したりすることで、部屋全体に効率よく温かい空気を循環させ、体感温度を効果的に高めることができます。
これらの対策は、特別な技術や高額な費用を必要とせず、日々の生活の中で意識するだけで室温の低下を抑え、暖房効率の向上に貢献します。
断熱効果を高める工夫で体感温度を上げる
手軽な対策に加えて、少し手間や費用をかけることで、さらに断熱効果を高め、体感温度を上げる工夫も有効です。
窓の断熱性を向上させるために、既存の窓の内側にもう一つ窓を設置する「内窓(二重窓)」の設置は、高い断熱効果と静音効果をもたらします。
また、窓ガラスとサッシの隙間を塞ぐために、隙間テープを貼ることも効果的です。
壁については、家具の配置を工夫することで、冷気の侵入を防ぐことができます。
例えば、窓際の冷気を遮るために、厚手の布やパネルを立てかけるだけでも、室内に伝わる冷たさを軽減できます。
床からの冷気を断つために、断熱性の高いコルクマットやジョイントマットを敷き詰めるのも良いでしょう。
これらの工夫は、住まいの断熱性能を底上げし、少ないエネルギーでより快適な室温を保つことを可能にします。
費用をかけてでも根本的な断熱改修を行う
より長期的な視点で、家全体の断熱性能を根本的に向上させたい場合は、専門業者による断熱改修を検討することが最も効果的です。
築古家では、壁、天井、床の内部に断熱材が十分に入っていない、あるいは経年劣化によってその効果が失われているケースが多く見られます。
こうした箇所に新たに断熱材を充填する工事を行うことで、家全体の断熱性能が格段に向上し、夏は涼しく冬は暖かい、快適な住環境を実現できます。
特に、窓の断熱改修は効果が高く、既存の窓を断熱性能の高いものに交換したり、複層ガラスや真空ガラスの窓にリフォームしたりすることで、熱の出入りを大幅に削減できます。
これらの改修には一定の費用がかかりますが、断熱性能の向上は冷暖房費の削減にも繋がり、長期的に見れば経済的なメリットも期待できます。
専門家と相談し、ご自宅の状況に最適な断熱リフォーム計画を立てることが重要です。

家の寒さの原因場所別進行度別の対策
窓やドアの隙間風冷気を遮断する
家の中で最も熱が逃げやすく、冷気が侵入しやすい場所の一つが窓やドアです。
特に築年数の経過した住宅では、サッシの歪みや建付けの悪さから、隙間風が発生しやすくなります。
これらの隙間から入る冷気は、室温を著しく低下させる原因となります。
対策としては、まずは窓ガラスとサッシの隙間、ドアと床の隙間に、市販の隙間テープやドア下用のシートを貼ることが有効です。
これにより、冷気の侵入を物理的に遮断し、室内の暖気を保持することができます。
窓ガラス自体に断熱フィルムを貼ることで、ガラス面の冷たさを軽減し、結露の発生を抑える効果も期待できます。
さらに、断熱効果の高いカーテンや、窓枠全体を覆うような断熱ボードを使用することも、窓からの冷え対策として効果的です。
これらの対策を組み合わせることで、窓やドア周りからの冷え込みを大幅に軽減し、部屋全体の快適性を向上させることができます。
床からの冷気を断ち足元の寒さを解消する
床からの冷えは、体感温度を大きく下げる要因の一つです。
特に、床下に十分な断熱材が施工されていない場合や、床材自体が冷えやすい素材である場合、床下から伝わる冷気によって足元が冷え切ってしまいます。
この問題を解消するためには、床材の上に断熱効果の高いものを敷くことが有効です。
厚手のラグやカーペット、断熱性のあるジョイントマットやコルクマットなどを敷き詰めることで、床からの冷気を遮断し、足元の快適性を向上させることができます。
より本格的な対策としては、床下に断熱材を新たに充填する工事や、既存の床材の下に断熱シートを敷設するといった方法があります。
これらの改修は、床からの冷気を根本的に断ち、部屋全体の温度ムラを軽減する効果があります。
足元が暖かくなるだけで、体感温度は数度上がるとも言われており、暖房の設定温度を控えめにしても快適に過ごせるようになります。
熱の出入りが大きい壁や天井の対策も検討する
家の中で熱の出入りが最も大きいのは、窓やドアといった開口部ですが、壁や天井も無視できない熱損失の原因となります。
特に、壁の内部に断熱材が施工されていなかったり、経年劣化で断熱効果が低下していたりする場合、外気に接する壁面から室内の熱が逃げやすくなります。
天井についても同様で、天井裏の断熱が不十分だと、暖かい空気が上昇して天井から逃げてしまうため、部屋が暖まりにくくなります。
これらの箇所への対策としては、壁の内側に断熱材を追加で充填する「内断熱」や、建物の外側から断熱材で覆う「外断熱」といった、専門的な断熱改修工事が最も効果的です。
壁に家具を配置して断熱効果を高める、天井裏に断熱材を敷き詰める、といった簡易的な対策も一定の効果はありますが、根本的な解決には専門的な工事が推奨されます。
これらの大規模な改修は、初期費用はかかりますが、家全体の断熱性能を大幅に向上させ、長期にわたり快適な室内環境と省エネルギー効果をもたらします。
まとめ
築古家の冬の寒さ対策は、手軽に始められることから専門的な改修まで、段階を踏んで進めることが効果的です。
窓やドアの隙間風を防ぐ、断熱シートやカーテンを活用するといった即効性のある策から始め、断熱ボードや簡易二重窓で断熱効果を高める工夫を加えましょう。
さらに、費用はかかりますが、窓の断熱改修や壁・床・天井への断熱材充填といった根本的なリフォームは、長期的な快適性を大きく向上させます。
家全体を効率的に暖めるために、場所ごとの原因に合わせた多角的なアプローチを組み合わせることが、冬を暖かく乗り切るための鍵となります。
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