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中庭のある平屋の間取りで後悔しないために!注意点をご紹介!
- 2023.3.23
平屋には二階がない分部屋数に応じて建物が大きくなっていくという特徴があり、面積が広くなると日当たりの悪い部屋やそもそも窓のない部屋ができてしまいます。
そういった問題を解決できるのが平屋の中庭です。
どんなものがあるか、見ていきましょう。
□中庭のある平屋の間取り
1.ロの字型の中庭
住宅の真ん中にぽっかりと空間ができる形で中庭を作るタイプです。
四方が自宅であるため完全なプライベートスペースであり、人の目を気にしないゆったりとした時間が流れることでしょう。
一方、ぐるりと回る形で住宅ができるため部屋同士の行き来や生活動線は少し不便になるかもしれません。
2.コの字型の中庭
ロの字型と近いですが、こちらは一辺が外と接しているのが特徴です。
一辺の建物がない分中庭は広くなりやすく、開放的な中庭になるでしょう。
ただし、ロの字と比べてコの字は端と端がつながっていないので、生活動線にはより一層の配慮が必要になるかと思います。
3.L字型の中庭
二方向にだけ住宅があるタイプの中庭で、そろそろ中庭とただの庭の中間くらいになってくるでしょうか。
解放感が抜群で広さも取りやすく、またコの字型ほどは生活動線も複雑になりにくいです。
しかし、ロの字やコの字と比べて外部から目が届きやすくなるので、プライベートスペースとしてゆっくりと過ごすには不向きでしょう。
□中庭のある平屋で後悔しないための注意点
*生活が不便になる可能性について吟味する
すべての中庭のタイプで言及しましたが住宅の真ん中に中庭があると生活動線が不便になりやすいです。
また中庭とは言葉の通り住宅の中を貫くように作るものなので住宅の面積も減ってしまいます。
中庭を横切るにしても雨の日には難しいでしょうし、やはり収納に困ったら広い中庭のスペースに向くことは大いにあり得ます。
必ずしも不便になるとは限りませんが、中庭のない住宅と同じ感覚で注文住宅に中庭を作ってしまうと、やはり「思ったのと違う」「生活がしにくい」と細々と不満をためる生活になりかねません。
*値段が高くなりやすい
そもそも中庭を作れるほどの土地を買うのは高額になりがちなうえ、中庭に屋根を取り付けると固定資産税も高くなります。
デメリットとまではいいませんが、覚悟が必要なポイントでしょう。
□まとめ
中庭のある平屋、というとどこかのどかな時間が連想されますが、やはり現代において少数派である中庭にはそれなりの不便さもあるもの。
ロマンと利便性、良い落としどころを見つけるのが中庭のある平屋の課題となるのではないでしょうか。
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